祖谷渓谷

200m下の流れに向かって用を足す大胆不敵な姿は渓谷の人気者

祖谷（いや）街道開設工事の爆破で残った岩場に置かれた小便小僧。平家の落人たちが見たら、きっと呆れる？

四国山地を横断する祖谷川の急流が削り取って出来た祖谷渓谷のシンボルといえば、高さ200mの断崖に張り出した台座で悠々と用を足す小便小僧です。

約10mに渡って続く渓谷は、平家の落人伝説が残る、日本でも有数の秘境。
V字形に深く切れ込んだ谷底をのぞき込むと、足がすくんで動けなくなる人もいるとか。

昔からこの辺りでは、地元の子供や祖谷詣での旅人たちが度胸試しをしていたといい、この逸話をもとに作られたのが、渓谷を見下ろす小便小僧というわけです。
新緑や紅葉を独り占めできる特等席は、羨ましくもあります。

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