都井岬の御崎馬

太平洋を望む高台の草原を悠然と歩く野生馬

長い間、外国馬との交雑のない純粋な日本在来馬8種の中で、唯一国の天然記念物に指定されている。

宮崎県最南端にある都井岬（といみさき）には珍しい野生馬が見られます。「都井岬の御崎馬（みさきうま）」として、昭和28(1953)年に国の天然記念物に指定されている馬です。

ポニー種に分類される体高130cm程の小さな馬で、現在の頭数は100頭弱。
300年以上人間の管理を受けずに、自然の中で育ち繁殖を繰り返してきました。

都井岬には亜熱帯地帯の植物ソテツの自生地の北限（こちらも天然記念物）があるなど、豊かな自然が残る土地。

ここで生きる馬たちは、自分でエサを探し、風雨をしのぐ場所もありません。しかし、太平洋を望む美しい景色の中で自由に生きる彼らを、少しうらやましく思えてしまいます。

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