橋杭岩
並び立つ岩の間から昇る神々しい朝日
日の出頃の刻々と移り変わる光のもとで、橋杭岩は最も美しい姿を見せてくれる。
太古の火山活動の結果出来上がった不思議な岩が850mに渡って直線上に並ぶ橋杭岩(はしくいいわ)。日本各地に存在する奇景には頻繁に成立の神話が存在しますが、ここ橋杭岩もそのひとつ。
ある時、弘法大師と天邪鬼(あまのじゃく)が、一夜で沖の島まで橋が架けられるか賭けをしました。弘法大師はあっという間に島までの杭を建て、あとは橋を載せるだけです。
慌てた天邪鬼が鶏の鳴きマネをして朝が来たように見せかけると、弘法大師は賭けに負けたと思い、橋を架けず杭をそのままにして去ってしまいました。
紀伊半島南端のにある串本町にある、大小40余りの岩が一列に並ぶ「橋杭岩」はこうして出来上がりました。昔の人の想像力に感心させられます。
ここでは5月から11月にかけて橋杭岩の間に朝が昇ります。
刻々とその色を変える朝焼けの空と黒いシルエットの岩。
その光景は物語をはるかに超える美しさです。
所在地 | アクセス | 問い合わせ先 |
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和歌山県東牟婁郡串本町 | ・JR紀勢本線串本駅または紀伊姫駅下車。徒歩約20分。 ・串本駅から熊野交通の路線バスもあり、橋杭岩停留所まで約5分。 | 串本町観光協会 TEL 0735-62-3171 |
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