御輿来海岸
変幻自在の砂紋が描く曲線美は、帝をも魅了した神秘的な光景
砂と風、波が描く、彫刻のような模様。ここは「日本の渚百選」とともに「日本の夕日百選」にも選ばれている。
『日本書記』にたびたび登場する第12代景行(けいこう)天皇の筑紫路巡幸。
宇土半島の北岸にある海岸の名「御輿来(おこしき)」は4世紀の中ごろ、この地を訪れた天皇が干潟の模様の美しさに魅了され、御輿を止めて休まれたことに由来すると伝えられています。
日本で最も干満の差が激しい有明海。干潮時になると沖合い2km先まで潮が引き、現れた干潟には独特の三日月形をした砂紋が東西約5kmも続きます。
とりわけ年間数日しかない、干潮と夕日が重なるタイミングは「幻の絶景」とも呼ばれる景色が目の前に広がります。
金色に輝く干潟に彫刻のような砂紋がくっきりと浮かび上がり、刻々と姿を変えていく光景は、ドラマチックで神秘的。全国から集まってくるカメラマン垂涎(すいぜん)の的です。
帝を魅了した絶景は千数百年の時を経てなお、多くの人を惹きつけてやみません。
所在地 | アクセス | 問い合わせ先 |
---|---|---|
熊本県宇土市下網田町 | ・JR三角線網田駅下車、徒歩約15分。 ・九州自動車道松橋ICから西へ約21km、約40分。 | 宇土市経済部商工観光課 TEL 0964-22-1111(内線2209) |
スポンサーリンク